Taclimは、世界初のVRシューズ「Taclim Shoes」と、タクタイル・デバイスを内蔵した小型のモジュール「Taclim Module」で構成された、VRの世界に触感を取り入れられる入出力対応のVRデバイスです。
私たちは手や足といった身体の一部を動かすことによって、移動をしたりモノを扱います。その動作が行われているかどうかは自分自身の視覚、聴覚のほか、普段まったく意識していないような様々な感覚がフィードバックされることによって実感しているのです。しかし、これまでのコントローラーではVR空間をほんの一部しか実感できませんでした。
センサーを足の先に取り付けるVRコントローラーはこれまでにもありましたが、このTaclimは足そのものに感覚をフィードバックするという試みです。
VR空間の映像や音声に合わせてTaclimが触感をフィードバックすることで、ヘッドマウントディスプレイにによる視覚・聴覚に、両手両足や全身の触覚を加えてVRの世界をより深く体感することができます。
Taclim Moduleは加速度センサーを搭載した「通信ユニット」、タクタイル・デバイスを搭載した「触感ユニット」で構成。触感ユニットは複数追加でき、サードパーティーが銃型やハンドル型といったVRコントローラーを自由に開発できます。
Taclim Moduleと銃型のアタッチメントと組み合わせると、銃を撃ったときの反動に加えて、GPIOを利用して銃のトリガーを引いたタイミングに合わせて振動・反動が感じられるようにするなど、Taclimによる触感フィードバックの世界を広げることができます。
Taclim Shoesは内蔵のタクタイル・デバイスにより、砂漠や草原、水辺といったVR空間内の地面の感触を再現。内蔵の9軸センサーに加え、HTCの「VIVE Tracker」といった他社製のトラッカーを取りつけることで、実際の動きに合わせてVR空間の中を移動できるルームスケールも可能になります。
Taclim向け開発環境はUnityプラグインとして提供し、自由にTaclimを入出力デバイスとして使うコンテンツを開発することが可能です。触感データについてはいくつかの基本的な触感をサンプルデータとして公開するほか、WAV形式のファイルを取り込むことで、独自の触感データを作成することも可能です。
本体サイズ | W300-360×D100×H140mm |
重量 | 950g |
センサー | 9軸(加速度、角速度、地磁気)、圧力、歩行検知、触感(タクタイル・デバイス) |
通信方式 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、有線LAN |
充電時間 | 約3.5時間 |
利用時間 | 約5時間(利用状況によって変動します) |
通信ユニット | 本体サイズ | W58×D32×H60.5mm |
重量 | 150g | |
センサー | 9軸(加速度、角速度、地磁気) | |
通信方式 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac) | |
充電時間 | 約3時間 | |
利用時間 | 約4時間(触感ユニット1個時、利用状況によって変動します) | |
触感ユニット | 本体サイズ | W27×D22×H39mm |
重量 | 25g | |
センサー | 触感(タクタイル・デバイス) |
* Subject to change during development